「成瀬は天下を取りに行く」のあらすじや名言を紹介！続編や試し読みする方法も解説

2024年の本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」は、強烈なキャラクターの主人公・成瀬あかりのファンになる人が多い話題作です。そこで今回はあらすじや魅力、おすすめしたい人を紹介します。

また、続編「成瀬は信じた道をいく」についても解説。成瀬シリーズに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

＼今回紹介する小説／

「成瀬は天下を取りにいく」とはどんな作品？

最初に、「成瀬は天下を取りにいく」の基本情報やあらすじ、おすすめしたい人について紹介します。

「成瀬は天下を取りにいく」｜基本情報

「成瀬は天下を取りにいく」は、2024年本屋大賞受賞作です。今年の話題作なので、題名を耳にしたことがある人も多い作品かもしれません。

「成瀬は天下を取りにいく」｜あらすじ

主人公・成瀬あかりの次から次へと、新しい挑戦をしていく姿に惹き込まれます。なかには、「本当にそんなことができる？」と思ってしまう事柄もありますが、諦めずに挑戦する成瀬の姿をみているとやろうと思えばなんでもできてしまうのではないかと思えてきます。

「成瀬は天下を取りにいく」｜おすすめしたい人

全体的に明るく、誰でも楽しく読める物語です。読み終わったあと、前向きな気持ちになれます。読みやすい本を探している人にもおすすめです。

また「成瀬は天下を取りにいく」の舞台は、滋賀県大津市。西武大津店や観光船「ミシガン」、膳所高校など、地元に住んでいる人にとって親しみのあるスポットも登場します。滋賀県にゆかりのある人は、その点でも楽しめるかもしれません。

「成瀬は天下を取りにいく」はなぜ人気？5つの魅力

ここからは、「成瀬は天下を取りにいく」の5つの魅力を紹介します。

「成瀬は天下を取りにいく」魅力①成瀬あかりの名言

「成瀬は天下を取りにいく」の魅力は、成瀬あかりの名言です。物語のなかには、前向きな気持ちになれる言葉がたくさん出てくるので、いくつか紹介します。

「来年になったらもっと別のことをやりたくなっているかもしれない。どちらにせよ、これで一生『M-1グランプリに出たことがある』と言えるようになったな」

「成瀬は天下を取りにいく」より

わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思ってないからだと思うんだ。

二百歳まで生きようと思う人が増えれば、そのうち一人ぐらいは二百歳まで生きるかもしれない。

「成瀬は天下を取りにいく」より

たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。

花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。

「成瀬は天下を取りにいく」より

「成瀬は天下を取りにいく」魅力②成瀬あかりの行動力

「成瀬は天下を取りにいく」の魅力には、成瀬あかりの行動力もあります。成瀬は、普通の人とは違う変わった出来事に挑戦します。

中学生なら、流行を追いかけたり周りと違うことをするのを嫌がったりするのが普通です。

しかし、成瀬は同年代の女子とは違い、我が道を突き進みます。そんな成瀬の姿は爽快感があり、行動力に感心させられます。

「成瀬は天下を取りにいく」魅力③成瀬あかりの独特な話し方

成瀬あかりの独特な話し方も、「成瀬は天下を取りにいく」の魅力です。成瀬の話し方は、女子中学生とは思えない独特さとまっすぐさがあります。

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」

「成瀬は天下を取りにいく」より

この部分から分かるように、男っぽさと少し不器用さのある特徴的な話し方です。

また、仲良くなった男子生徒・西浦君に「好きな人はいるか？」と聞かれた成瀬は次のように答えます。

「それはつまり、恋心を抱くような相手がいるかという質問か？」

「成瀬は天下を取りにいく」より

この部分からも、成瀬は物事をストレートに伝える人物と推測できます。また「好き」とはいわず「恋心を抱く」というところに、成瀬の大人びた一面を感じられます。

異質な存在である成瀬の特徴が話し方にも現れているので、注目してみると面白いです。

「成瀬は天下を取りにいく」魅力④地元愛がある

「成瀬は天下を取りにいく」の舞台は、滋賀県大津市です。物語のなかには、地元の人にしか分からないようなマニアックなスポットがたくさん出てきます。

 西武大津店（2020年8月閉業）