2025年本屋大賞にノミネートした「カフネ」という作品を読んだことはありますか?食べ物を通じて人とのつながりを描く、優しい気持ちになれる1冊です。
そこで今回は、「カフネ」のあらすじやおすすめポイント、実際に読んでみた感想を紹介します。「カフネ」を読んでみたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
\この記事で紹介する小説/
小説「カフネ」のあらすじ

「カフネ」のあらすじは、以下の通りです。
法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死し悲嘆にくれていた。
弟が遺した遺言書を見つけ、弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。やがて、薫子はせつなが勤める家事代行サービス会社「カフネ」の手伝いをすることに。
弟を亡くした薫子と弟の元恋人のせつな、2人の関係は食べることを通じて縮まっていく。
大切な人を亡くした共通点をもつ2人が一緒に仕事をし、食べることを通じてかけがえのない存在になる姿を描く物語です。
小説「カフネ」の基本情報
次に、小説「カフネ」の基本情報を紹介します。
タイトルの「カフネ」に込められた意味

「カフネ」とは、ポルトガル語で愛する人の髪にそっと指を通す仕草を意味する言葉です。
また、物語のなかで「カフネ」は、薫子とせつなが働く家事代行サービス会社の名前でもあります。
「寝静まった子どもの髪に触れるゆとりのある時間をつくりたい」という思いから、家事代行サービス会社・カフネは誕生します。
カフネの作者

カフネの作者は、阿部暁子さんです。2008年に「屋上ボーイズ」で第17回ロマン大賞を受賞し、デビューを果たします。
ライトノベルも手がけている小説家です。
カフネの出版社は「講談社」
「カフネ」は、2024年5月に講談社から発売されています。
価格 | 1870円 |
ページ数 | 304ページ |
発売日 | 2024年5月22日 |
ISBN | 978-4065350263 |
小説「カフネ」の文庫本はある?単行本のみ?
「カフネ」は、文庫化はしていません。(2025年3月現在)

現在は、単行本を購入することになります。
2025年の本屋大賞にノミネートし、話題作の「カフネ」。いずれ、文庫化するケースもあるかもしれません。
「カフネ」の重要人物


ここからは、「カフネ」に出てくる登場人物のなかから物語の鍵を握る重要人物を紹介します。
重要人物①野村薫子
主人公の野宮薫子は、法務局に勤務している41歳女性です。
誠実で努力家な性格ゆえ、他人に頼るのが苦手で情に弱い部分も持ち合わせています。
物語では、最愛の弟を亡くし悲しみに暮れている様子が描かれています。
重要人物②野宮春彦
野宮春彦は、薫子の弟で製薬会社の研究職に勤めています。しっかりもので明るい性格です。
原因不明の死を遂げる直前まで、せつなと交際していました。
重要人物③小野寺せつな
小野寺せつなは、春彦の元恋人です。家事代行サービス会社「カフネ」に勤めています。
仕事中の彼女は、料理上手でサービス精神旺盛。しかし薫子の前では、冷静で可愛げがない一面もあります。
小説「カフネ」のおすすめポイント
ここからは、「カフネ」のおすすめポイントを紹介します。
「カフネ」のおすすめポイント①相手を思いやる気持ちにほっこりする


「カフネ」のおすすめポイントは、相手を思いやる気持ちにほっこりできることです。
家事代行サービスの仕事を通じて、薫子とせつなは以下のような家に訪問し料理や掃除を手伝います。
- 小学生と母親の2人暮らし家庭
- 母の介護に疲弊してる女性
- 双子の育児に疲れている母親
- 母親と中学生の息子と小学生の娘の3人家族
ゴミ捨てや部屋の片付け、食事の準備もままならないほど疲れ切っている人たちに対して、2人の声かけや仕事っぷりに思いやりが感じられます。
疲れているときに読むと、自分まで元気をもらっているような気分になれる1冊です。
「カフネ」のおすすめポイント③レシピを知りたくなるくらい美味しそうな料理
「カフネ」のおすすめポイントには、レシピを知りたくなるくらい美味しそうな料理が出てくることもあります。物語のなかでは、料理を通じて人々の心がつながる姿が描かれています。
せつなの料理の腕はピカイチ!思わずお腹が空いてしまうような、料理の描写も印象的です。
実際に物語のなかで出てくる料理のレシピは、公式ページに載っています。作品を読んだ余韻に浸りながら、再現してみたくなります。
「カフネ」のおすすめポイント④2025年本屋大賞ノミネート作


「カフネ」は2025年本屋大賞のノミネート作であることも、おすすめポイントのひとつです。本屋大賞とは、書店員の投票によって「いま売りたい本」を選ぶ文学賞のこと。
2025年の4月に大賞作品が発表されるので、大賞に輝くのか注目が集まっている作品です。(2025年3月現在)



話題作を読んでみたいという人におすすめしたい作品!
2025年本屋大賞ノミネート作についてはこちら
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小説「カフネ」をおすすめしたい人
- ほっこりできる作品が読みたい人
- 登場人物が好きになれる作品が読みたい人
- 話題作に興味がある人
登場人物それぞれに思いやりの気持ちがあり、優しい気持ちになれる作品。
「癒しが欲しい人」におすすめしたい1冊です。
小説「カフネ」の感想


登場人物のことが大好きになれる作品に出会えました。物語が進むにつれ、せつなの意地っぱりが愛らしく見え、薫子の不器用さに応援したくなります。
また、家事代行サービスの仕事を通じて、生きることに疲れてしまっている人の元へ訪れる2人。そこで2人がかける言葉や行動に、まるでエールをもらっているような気持ちになれます。
疲れたときにもう1度読み返したいと思える1冊です!
まとめ


今回は、「カフネ」のあらすじやおすすめポイント、実際に読んでみた感想を紹介しました。食べ物を通じて他者への思いやりが描かれていて、優しい気持ちになれる作品。
2025年本屋大賞にノミネートされた作品でもあるので、話題作を読んでみたいという人にもおすすめです。
\今回紹介した小説/
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