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「ツミデミック」のあらすじを紹介!題名の意味やおすすめしたい人も解説

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第171回直木賞を受賞した「ツミデミック」という作品を知っていますか?

6つの短編からなる作品で、パンデミックのなかの人々の心情がリアルに描かれています。コロナ禍を経験したからこそ、共感できる部分の多い作品です。

そこで今回は、「ツミデミック」に含まれる6つの短編のあらすじを紹介します。また、「ツミデミック」という題名の意味やおすすめしたい人についても解説。

サクッと読める小説を探している人は、紹介する内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

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目次

「ツミデミック」は6つの物語からなる短編集

実際の「ツミデミック」の表紙の画像

「ツミデミック」は6つの物語からなる短編集です。

※タップするとそれぞれのあらすじに飛びます

それぞれの物語に共通して、コロナ禍で人々が直面する罪や葛藤を描いています。

登場人物はどこにでもいる平凡な人間であるにもかかわらず、罪を犯す背景にパンデミックに陥った状況下の不安や孤独が関係しているのがポイント。

実際にコロナ禍を体験したからこそ、共感できる部分がある作品です。

短編集なので、一つひとつの作品がサクッと読みやすいのも嬉しい!

「ツミデミック」あらすじ

実際の「ツミデミック」の帯の画像

次に、「ツミデミック」に含まれる6つの作品のあらすじをそれぞれ紹介します。

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「違う鳥の羽」あらすじ

大学を中退し夜の街で働く少年・優斗は、聞き馴染みのある関西弁の女性から逆ナンされます。

彼女と飲みに行くことになり話す中で、彼女が死んだはずの中学生の同級生だと気づき始め…

「ロマンス☆」あらすじ

百合は4歳の娘・さゆみと歩いているとき、イケメンのフードデリバーリーの男性とすれ違います。

彼に心を奪われた百合はもう一度会いたいと思い、夫に隠れてフードデリバリーを何度も頼むようになってしまい…

「憐光」あらすじ

気づいたら松の木の下にいた唯。どうやら、15年前の災害で死んでしまったようです。

行くあてもなく家に向かおうとすると、親友のつばさと当時の担任・杉田先生を見つけます。

2人は唯の家に向かうようだったのでついていくと、15年前の真実が明かされることに…

「特別縁故者」あらすじ

飲食店に勤めていた恭一は、コロナの影響で人員整理の対象となり無職になります。新しい職も見つからず、自堕落な日々を送っていました。

そんなとき、7歳の息子・隼が近所の老人から聖徳太子が描かれた旧一万円札をもらってきます。息子の話によると老人の家のタンスには、旧一万円札が敷き詰められていたそう。

恭一は、息子のお礼ということで老人の家を探りに行くことになり…

「祝福の歌」あらすじ

高校生の娘が妊娠したことに頭を抱えている達郎。

そんなとき一人暮らしをしている80代の母の家に行ったところ、隣の家の様子が気になると相談を持ちかけられます。

母の話によると、近々子どもが生まれる予定だった奥さんの顔色が日に日に悪くなり、子どもの泣き声も聞こえないのだそうで…

「さざなみドライブ」あらすじ

Twitterで出会い実際に会うことになった年齢も性別も異なる5人。

そんな5人の共通点は、パンデミックによって人生を壊されたこと。

5人は一緒に自殺を謀るために、山奥へと向かいます。移動する車内で、死にたくなった理由を順番に話し始めることに…

「ツミデミック」はどのような作品?

ここからは、「ツミデミック」がどのような作品なのかについて紹介しています。

「ツミデミック」の意味

「ツミデミック」の意味を解説する画像

ツミデミックとは、「パンデミック」と「罪(ツミ)」を組み合わせた造語。つまり、パンデミックのなかで人々が犯す罪について描かれています。

コロナ禍で混乱した状況のなかで、人々が陥る苦悩についてリアルに描かれているのが特徴です。

「ツミデミック」は直木賞受賞作

直木賞受賞作と書かれた実際の「ツミデミック」の帯の画像

「ツミデミック」は、第171回直木賞を受賞しています。

直木賞とは、大衆文学の新鋭作家に贈られる賞。新鋭作家の出世作的な作品に贈られることが多いのが特徴です。

「ツミデミック」の作者

実際の一穂ミチのサインの画像

「ツミデミック」の作者は、一穂ミチさん。大阪府出身の小説家で、男性同士の恋愛を描く「ボーイズラブ」作品を多く発表しています。

作品名をタップすると、詳細情報に飛びます!

一穂ミチ「スモールワールズ」のあらすじ

一穂ミチさんの代表作「スモールワールズ」のあらすじは、以下の通り。

2022年本屋大賞第3位
第43回吉川英治文学新人賞受賞!
共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊。

夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。

ままならない、けれど愛おしい
「小さな世界」たち。

Amazonより引用

「スモールワールズ」は6つの物語からなる短編集です。また、2022年の本屋大賞3位を受賞しています。

本屋大賞とは、書店員の投票によって選ばれる賞です。ベテラン作家の選考委員が選ぶ直木賞や芥川賞とは違い、書店員が選んでいるので幅広く親しまれる本がノミネートしているのが特徴です。

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「ツミデミック」のジャンル

「ツミデミック」は、短編ごとに雰囲気やテーマが異なります。どの短編集も世界がパンデミックに陥る中での人々の心情が描かれているのが特徴です。

そのため「ツミデミック」のジャンルは、心理フィクションに分類されます。心理フィクションとは、作中人物の心理状態や心理経過を分析して描写する小説のジャンルです。

「ツミデミック」の基本情報

実際の「ツミデミック」の背表紙の画像

「ツミデミック」の基本情報は、以下の通り。

  • 出版社:光文社
  • ページ数:276ページ
  • 発売日:2023/11/22
  • 価格:1870円(単行本)

「ツミデミック」をおすすめしたい人

実際の「ツミデミック」の表紙の画像

サクッと読みやすい小説が好みな人
コロナ禍で不自由さを感じた人
直木賞受賞作を読みたい人

短編集からなる「ツミデミック」は、一つひとつの物語が30〜50ページほどと短いので読みやすいです。また6つの短編は繋がっていないので、気になる物語から読み始めることができます。

まとめ

「ツミデミック」のまとめ画像

今回は、「ツミデミック」に含まれる6つの短編のあらすじを紹介しました。「ぞっとする話」「心温まる話」など、さまざまなテーマの物語を楽しめます。

一つひとつの短編はサクッと読める作品ばかりなので、時間がない人でも読みやすいです。「ツミデミック」が気になると思った人は、今回紹介したあらすじを見てみてくださいね。

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