「#名刺代わりの小説10選」というハッシュタグを知っていますか?いままで読んできた小説のなかから、お気に入りの10冊を選ぶというX(旧:ツイッター)で人気のハッシュタグです。
今回は、私の名刺代わりの小説10選を紹介します。ちなみに私の小説の趣味は以下の通りです。
- 好きな作家
└辻村深月さん・湊かなえさん
朝井リョウさん・凪良ゆうさん - 恋愛系よりはミステリー好き
- ドロドロの人間関係系も好き
- 自分ごととして考えられるテーマに共感
└反抗期・就活・婚活・職場の人間関係
もし同じような趣味の人がいたら、今回紹介する小説は楽しめるかもしれません。
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X(ツイッター)で話題の名刺代わりの小説10選とは?
名刺代わりの小説10選とは、X(twitter)で人気のハッシュタグのひとつ。主に、読書が趣味の人たちのアカウントでよく使用されるハッシュタグです。
このハッシュタグの面白いところが、「名刺代わりの」という言葉が付くところ。「名刺」というからには、選んだ本には「自分はこういう人間だ」という自己紹介も意味も含まれています。
だからこそ、10冊の小説を選ぶのにとても迷いますし、人の選んだ10冊を見るのも楽しいです。
気になる人は、Xで「#名刺代わりの小説10選」と検索してみてください!
私の名刺代わりの小説10選
私の名刺代わりの小説10選は、以下のとおりです。
- 「傲慢と善良」辻村深月
- 「8050」林真理子
- 「手紙屋」喜多川泰
- 「この世にたやすい仕事はない」津村記久子
- 「店長がバカすぎて」早見和真
- 「かがみの孤城」辻村深月
- 「流浪の月」凪良ゆう
- 「正欲」朝井リョウ
- 「明け方の若者たち」カツセマサヒコ
- 「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈
選んだポイントをひとつずつ紹介しています。
名刺代わりの小説10選①「傲慢と善良」辻村深月
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婚約者の坂庭真実が姿を消した。居場所を探すため、西澤架は彼女の過去と向き合うことになる。
「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩み」に答えてくれる1冊。
婚活がテーマの作品。しかし、心のなかで相手に点数をつけていたり、自分の過大評価して相手は自分に似合わないと決めつけたり。婚活に限らず、無意識のなかにある「傲慢さ」について気付かされる1冊です。
この作品のなかで、「自分に必要な相手がわかっている人」はすんなり結婚できるという内容が印象に残っています。婚活に限らず自分に足りない部分がわかっている人は、人生の選択肢でも何が必要かわかっているので上手くいくのかもしれません。
一方自分に足りない部分がわからない人は、自分を過大評価したり誰かに認めてもらおうと傲慢さができたりするのだと思うと納得しました。
名刺代わりの小説10選②「8050」林真理子
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「息子は7年、部屋から出てこない」
このままでは、我が子を手にかけ自分も死ぬしかない。歯科医の大澤正樹と妻の節子は悩んでいた。
長男の翔太は、中学で不登校になり7年間引きこもりを続けている。
一方、一流企業に務める実の由依は、弟のせいで結婚できないと両親に訴える。ついに息子と向き合う決心をした正樹が知った恐ろしい真実とは…
中学時代にいじめに遭い引きこもっていた主人公が、7年越しに裁判を起こす話。7年前の出来事に対して、いじめた側といじめられた側の捉え方に差がありすぎて胸が締め付けられます。
「8050問題」「いじめ」「不登校」「引きこもり」など昨今の実情をリアルに描いた作品。過去の目を背けがちな出来事に、立ち向かう主人公と家族の姿に惹き込まれます。
復讐劇的要素もあるので、好きな人はハマりそう。
名刺代わりの小説10選③「手紙屋」喜多川泰
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大学4年性の僕は、カフェで奇妙な広告と巡りあう。その名も「手紙屋」。たった10通の手紙のやりとりをするだけで、あらゆる夢を叶えてくれるというのだ。就職活動に悩む僕は、突き動かされるように「手紙屋」に手紙を書き始めた…
大学の就活中に支えになった1冊。この本の「会社=ヒト」「会社員=細胞」という考え方がとても好きです。会社をヒトに見立てて、私たちは細胞としてどのようなヒトの一員になりたいのか?という発想に納得させられました。
人生のなかで何度か経験する人も多い仕事選び。「就活」や「転職」と聞くと、しんどいイメージを持ちがちですが「会社=人選び」と考えると私は少し気持ちが楽になりました。
名刺代わりの小説10選④「この世にたやすい仕事はない」津村記久子
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「1日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私の質問に、職安の相談員は「あります」とメガネをキラリと光らせる。
隠しカメラを使った小説家の監視・巡回バスのニッチなアナウンスづくり…。マニアックな仕事を転々としながら、自分の居場所を探す共感と感動の1冊。
仕事でやる気がなくなったときに、もう1回読み直したいと思った1冊。私は職場の人間関係や責任感が負担で、時間がすぎるのを待つだけみたいな仕事をしたいと考えたことがあります。
この話は、働くことに疲れた主人公が人によっては簡単そうにみえたり人との関わりが少ない仕事を転々としています。そのなかで、自分と向き合い働く意味を見つけ出していく主人公の姿に共感がとまりません…!
職場特有の人間関係が苦手な私にとって、勇気がもらえる1冊だった。
名刺代わりの小説10選⑤「店長がバカすぎて」早見和真
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武蔵野書店の契約社員・谷原京子、28歳・独身・とにかく本が好き。そんな京子は、山本猛という名前ばかり勇ましい非敏腕店長の元、文芸書の担当として次から次へと起こるトラブルに遭いながらも働いている。
そんな京子は、憧れの先輩書店員の小柳真里の存在が心の支えだった。そんなある日、真里に店を辞めることになったと伝えられて…
デリカシーのない店長に振り回される書店員の話。どこにでもある職場のいざこざが、読者という客観的な立場でみるとなぜか笑えてしまいます。
私は、この本を読んでから仕事で嫌なことがあったとき、「これも他人から見ればコント」と思うようにしています(笑)
誰にでも起こりうる日常に焦点を当てた作品なので、共感できる人も多いはず!
名刺代わりの小説10選⑥「かがみの孤城」辻村深月
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学校での居場所をなくし、引きこもっているのこころの前で突然部屋の鏡が光り始めます。その光を通り抜けた先には、城のような不思議な建物が。そして、こころと同じく不登校の中学生たちの姿も。
こころと同じ境遇の中学生たちがどうして集められたのか、その真相がわかるときの伏線回収がすごい!
中学時代の友達や親とのいざこざ、反抗期などを経験した人には響く作品。当時どうにも表せなかった感情が、文章でリアルに表現されていて共感が止まらない…。当時の自分が伝えたかった気持ちは「これだ!」と思いました。
中学時代に出会っていれば、心が軽くなれたのかなと思えた1冊。
名刺代わりの小説10選⑦「流浪の月」凪良ゆう
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最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、私の幸福な日々は終わりを告げた。少しずつ心が死んでいく私に居場所をくれたのは、文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに…
「誘拐被害女児」と「誘拐犯」として扱われた2人の関係を描いた物語。
世間から見れば、犯罪者と被害者の関係のふたり。しかし読み進めるほど、お互いがなくてはならない存在なのだとわかります。
世間に理解されないふたりの関係が切なく、惹き込まれる作品です。本当の「優しさ」や「思いやり」について、考えさせられる1冊。
名刺代わりの小説10選⑧「正欲」朝井リョウ
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息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づいた女子高生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。
しかしその繋がりは、「多様性を尊重する時代」においてひどく不都合なものだった。
多様性が認められつつある世の中で、LGBTにも分類されない人たちの存在を描いた作品。読み終わったあと、自分が正しいと思っていた価値観が大きく崩れます。ここまで、大きく影響を受けた本は初めてです。
名刺代わりの小説10選⑨「明け方の若者たち」カツセマサヒコ
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飲み会で偶然出会った彼女に一目惚れした主人公。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった主人公は「こんなはずじゃなかった人生」に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車、夢見た未来とは違う現在…
20代の葛藤を描いた共感必須の1冊。
「人生のマジックアワー」を描いた作品。マジックアワーとは、魔法のような美しい空が見える時間帯のことを意味します。この本では、大学を卒業し社会人として働き始める22〜24歳ごろを人生のマジックアワーとしています。
自由だった学生時代とは違い、社会人になった途端のしかかる責任感に「イメージしていたのと違う」と感じる経験って誰にでもあるのかもしれません。
しかし、そのような時期も人生長い目で見れば貴重な時間なのだと背中を押してくれる1冊です。
名刺代わりの小説10選⑩「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈
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ニュース中継に毎日映り込んだり、M-1挑戦や自身の髪の毛で長期実験をおこなってみたり、我が道を突き進む成瀬あかり。全力で毎日を突き進むあかりから、きっと勇気をもらえるはず!
人から変だと不思議がられても、新たな挑戦をし続ける主人公。我が道を突き進む真っ直ぐさに、勇気をもらえます。
歳を重ねるほどに、自分というものがなくなり周りにあわせてしまいがちです。しかし、どのような状況でも自分のやりたいことを曲げない主人公の意志の強さに学ぶことがたくさんあります。
きっと読み終わった後、強烈すぎる主人公のファンになっているはずです。
名刺代わりの10冊メイカーの使い方
最後に、名刺代わりの小説10選を選んでみたいと思った人におすすめなのが「名刺代わりの10冊メイカー」というサイト。
名刺代わりの10冊メイカーとは、選んだ小説10冊の表紙がまとまった画像を簡単に作成でき、そのままXに投稿できるサービスです。
小説はタイトル・作者名・ISBNコードで簡単に検索できるので、名刺代わりの小説10選に興味をもった人はぜひ試してみてください、
また、楽天やAmazonのアフィリエイトIDの設定もできるので、アフィリエイトをやっている人にもおすすめです。
まとめ
今回は、私の名刺代わりの小説10選を紹介しました。好きな小説を10冊選ぶだけなら簡単なのに、「名刺代わり」と付くことで一気に難しくなるのが面白いところです。
いままで読んだ小説のなかから、面白かっただけでなく影響を受けたと感じた10冊を厳選してみました。もし、10冊のなかから「興味がある」「面白そう」と思ってもらえていたら嬉しいです。