8月に読んだ小説まとめ！あらすじやおすすめポイントを紹介

「動機はそちらで見つけてください」
父を包丁で殺したとして、逮捕された女子大生・聖山環菜。

アナウンサー志望だった彼女の美貌もあいまって、この事件はマスコミで大きく取り上げられる。

臨床心理士・由紀が環菜や周辺の人々への取材を重ねるうち、明らかになる環菜の過去とは！？

人の気分が見える、特殊な能力を持つ5人の高校生。

「！」「？」「…」など気分にあう記号が相手の頭の上に見える者、テンションにあわせて揺れるバーが見える者…。

そんな彼らや彼女らには、密かに気になる相手がいた。しかし、相手の気持ちが分かるがゆえ、一歩踏み出せないでいたが…！？

34歳・ライター・文美子には、保育園に通う娘がひとりいて、夫との関係は完全に冷え切っていた。

ある日、文美子は保育園のママ友から、とあるお茶会に誘われる。そのお茶会とは、上流階級にいる女性がお金を出して若い男性を「狩る」というものだった。

乗り気でなかったはずの文美子だが、お茶会で出会った10歳年下の俳優・夏生に惹かれていく。

文美子と夏生が何度かデートを重ねていたころ、夫・賢吾もまた浮気をしている疑惑が出てきて…。

58歳主婦・澄子は、長年連れ添った夫と離婚したいと考えていた。しかし、パート勤めの澄子にとって、離婚後の生活は経済的に困窮するのは明らかだった。

夫は、暴力を振るうわけでも、浮気が発覚したわけでもない。ただ、夫の偉そうな物言いや男尊女卑な考え方にうんざりしてしまう。

「残りの人生を自分のために生きたい」そう思った澄子が、離婚に踏み切るまでを描く物語。

警察官を引退し、妻とともに老後の人生を楽しんでいた正太郎。そんな彼のもとには、あらゆる事件の相談が持ち込まれる。

ストーカー化したパートナー、マタハラと痴漢冤罪、技能実習生と人種差別、SNSでの誹謗中傷や脅し…。

それらの事件には、人の「悪意」が潜んでいた…。

児童養護施設で暮らす高校生のななみ。難関高校に合格し、医学部を目指して勉強に励んでいた。

彼女が頑張る理由は、祖母の「馬鹿にされちゃいけない」という言葉。

そんなななみは、施設で暮らす子どもたちと“自分は違う”と心のどこかで思っていた。

「家の子」とは違う不自由さを抱えたななみが選んだ道とは？