「本を読みたいけど、どの小説が面白いかわからない」「読書初心者でも簡単に読める本が知りたい」という人たちに向けて、今回は読書初心者におすすめの本を15冊紹介します。
「最近読書をしていなかったけど、なにか読んでみようかな」と思っている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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初心者におすすめのすぐ読める本の選び方
最初に、初心者におすすめのすぐ読める本の選び方を紹介します。
すぐ読める本の選び方①ページ数が少ない
すぐ読める本を選ぶときは、ページ数に注目するのがおすすめ。ページ数が少ない本なら、集中力が続く範囲で読み切りやすいです。
また、短編集もおすすめです。短い話がいくつか入っているので、短時間でひとつの作品を読み切れます。読書時間を長く確保するのが難しい人でも、少しずつ読み進められるのが嬉しいポイントです。
すぐ読める本の選び方②ジャンルを決める
すぐ読める本を選ぶには、ジャンルを決めて探すのもおすすめ。興味のある本のほうが集中力が続くので、すぐ読み切れます。小説には、以下のようなジャンルがあります。
恋愛/ミステリー/ファンタジー
ホラー/歴史/日常/SF
興味のあるジャンルから本を探すと、自分好みの作品に出会いやすいです。
興味のある本のジャンルがわからない場合は、普段観ている映画やアニメのジャンルに置き換えて考えてみるといいかも!
すぐ読める本の選び方③レビュー数が多い
すぐ読める本を探すには、レビューの数にも注目してみるのがおすすめです。レビュー数の多い本は、それだけファンが多く読みやすい本かもしれません。
本を選ぶときは、Amazonや楽天市場、SNSなどのレビューや口コミを参考にするのもひとつの方法です。
レビューを確認しておくと、本の内容や興味がありそうかどうかも確認できます。
読書初心者におすすめ!読みやすい本ランキングTop12
ここからは、読書初心者におすすめの読みやすい本を12冊紹介します。
読みやすいポイントやあらすじも紹介するので、興味のある本を探してみてくださいね。
「ルビンの壺が割れた」宿野かほる
ページ数が少ないので、サクッと読める!
30年ぶりにSNSで再開し、やり取りを始めた元恋人同士の話。一時は結婚も考えた2人がなぜ別れたのか、疑問が残るまま読み進めていくと最後に驚きの真相が…!
ラストの展開が衝撃的なので、ぜひ読んでみてほしい1冊です。ページ数が少なくサクッと読めるものの、読みごたえがかなりあります。普段本を読まない人でも、楽しめるはず!
「かがみの弧城」辻村深月
中学生特有の感情の描写がリアルで泣ける
学校での居場所をなくし、引きこもっているのこころの前で突然部屋の鏡が光り始めます。その光を通り抜けた先には、城のような不思議な建物が。そして、こころと同じく不登校の中学生たちの姿も。
こころと同じ境遇の中学生たちがどうして集められたのか、その真相がわかるときの伏線回収がすごい!
この作品は、中高生時代に友達と揉めた経験や反抗期があった人に響くはずです。感情移入できる作品って、読み進めやすいので普段本を読まない人にもおすすめ。
中学生のときに出会っていれば、少し気が軽くなれたのかな?と感じた作品。
「汝、星のごとく」凪良ゆう
2023年本屋大賞受賞作!
瀬戸内海の海で育った暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回されて転校してきた櫂(かい)。心に孤独と欠落を抱えた2人は、惹かれあい、すれ違い、そして成長していく。
2023年の本屋大賞や王様のブランチBOOK大賞など、多数の賞を受賞している話題作。評価されている本を選ぶようにすると、失敗が少なく読みやすいです。
私も本を選ぶときは、本屋大賞を受賞している作品から探すことが多いです。
「君の膵臓をたべたい」住野よる
2017年に映画化もされた作品
主人公の「僕」は、病院で一冊の文庫本を拾う。そのタイトルは、「共病文庫」。それは、クラスメイトの山内桜良の日記帳だった。彼女が膵臓の病気を抱え、残された時間がわずかしかないことが書かれていて…
2017年に映画化もされた作品なので、知っている人も多いのはないでしょうか。映画を観て面白いと思ったら、原作も読んでみるのがおすすめです。原作のほうがよりリアルに主人公の気持ちが描写されていることもあるので、楽しめるかもしれません。
「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈
ちょっぴり個性的な主人公に目が離せない
ニュース中継に毎日映り込んだり、M-1挑戦や自身の髪の毛で長期実験をおこなってみたり、我が道を突き進む成瀬あかり。全力で毎日を突き進むあかりから、きっと勇気をもらえるはず!
個性的で憎めない主人公が登場する作品は、行く末が気になって読み進める手が止まらなくなります。主人公を好きになれる作品は、読みやすい本の特徴かも!
個人的にちょっと変わった人が好きなので、成瀬の行動や考え方にすごく惹かれました…!
「六人の嘘つきな大学生」朝倉秋成
誰もが経験すること(就活)がテーマ
成長が著しいIT企業の最終試験に残った6人の就活生。6人の就活生に与えられた課題は、「1ヶ月後までにチームを作り上げてディスカッションをすること」。
全員で内定を掴むため親睦を深め協力していたところ、本番直前に試験内容の変更が伝えられる。それは、「6人の中から1人の内定者を決めること」。
仲間だと思っていた6人の間には、亀裂が生じることに。そんな中、「●●は人殺し」という告発文が出てきて…!?
他の学生と自分を比べたり、ライバルの悪い部分を探して自分の気持ちを落ち着かせようとしたり。就活をした人ならわかる「いや〜な雰囲気」が絶妙が描かれています。
就活や会社の面接など誰もが1度は経験することを題材にしているからこそ、自分ごととして捉えらる作品。物語に共感しやすいからこそ、読みやすいのでおすすめです。
「コンビニ人間」村田沙耶香
「普通」について考えさせられる作品
36歳未婚・彼氏なし・コンビニバイト歴18年目の吉倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「コンビニ店員」でいられるときだけは、社会の一員になれると思っていた。
あるとき、婚活目的で新入り男性・白羽が入ってきてコンビニ的生き方は、恥ずかしいと突きつけられるが…
「コンビニバイト歴18年36歳独身」という女性にどんなイメージを持ちますか?あっという間に読めてしまうボリュームなのに、「普通とはなにか?」を考えさせられる作品です。
「告白」湊かなえ
読了後の後味の悪さがクセになる!?
娘を亡くした1年B組の担任を務める中学生の女性教師が、終業式にとある告白をする。それは、「このクラスの生徒が娘を殺した」というもので…!?
「イヤミスの女王」といわれる湊かなえさんの作品。イヤミスとは、読んだ後にイヤな気分になるミステリー小説のことです。
良くも悪くも読み終わったあと、この小説のことで頭がいっぱいになります。
「推し、燃ゆ」宇佐見りん
「推し」について考えさせられる
“推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。”
ファンを殴って炎上した「推し」を推し続ける女子高生の話。
推しがいる人には、ぜひ読んでみてほしい1冊。命をかけてでも推しを推す主人公の姿は、異常でもあり共感もできてしまう…。読み終わった後、「推し」について深く考えさせられます。
「おいしいごはんが食べられますように」高瀬隼子
職場の人間関係がリアルに描かれている
仕事でそこそこ上手くやっているが、実は考えていることがブラックな二谷。仕事はできないけど、料理上手でみんなが守りたくなる存在の芦川。仕事ができて、何事も頑張りすぎてしまう押尾。
職場の絶妙な人間関係を「食べること」を通じて描いた作品。
この作品のおすすめポイントは、どの職場にもありそうな人間関係が描かれていること。それぞれの価値観がリアルに描かれています。共感できるからこそ、惹き込まれる作品です。
167回芥川賞受賞の話題作!
「トラペジウム」高山一実
作者は元乃木坂の高山一実
高校1年生の東ゆうの夢は、「アイドルになること」。アイドルになるため、ゆうは己に4箇条を課して高校生活を送っている。4箇条とは、「SNSはやらない」「彼氏はつくらない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」…
努力の末、東西南北の美少女を仲間にしたゆうの夢の結末とは!?
この作品の作者は、元乃木坂の高山一実!乃木坂ファンなら、有名な作品かもしれません。好きな作者の小説は興味をもてるので、最後まで読みやすくおすすめです。
「むらさきのスカートの女」今村夏子
文章で描くからこそ感じられる面白さ
むらさきのスカートの女と呼ばれる女性が気になって仕方のない「わたし」は、彼女と友達になるために自分と同じ職場で働くように誘導する…
むらさきのスカートの女と友達になるために、彼女の観察を続けるわたしの物語。
なにも起こらないのになぜか恐ろしい不気味で違和感のある作品です。コンテンツがたくさんあるなかでわざわざ読書をする魅力を感じない人に、ぜひ読んでみてほしい!
文章でしか描けないトリックを楽しめる作品!
本好きになったきっかけの3冊
読書が好きな人は、本にハマるきっかけになった作品があるはずです。そこでここからは、私が本好きになるきっかけの3冊を紹介します。
本好きになるきっかけの作品①「正欲」朝井リョウ
息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づいた女子高生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。
しかしその繋がりは、「多様性を尊重する時代」においてひどく不都合なものだった。
多様性の時代でもなお、受け入れられない人たちの存在を描いた作品。読み終わった後、自分の価値観が大きく変わります。こんなに影響を受けた本は初めて。
ニュースの事件に対する見方が変わりました!
本好きになるきっかけの作品②「傲慢と善良」辻村深月
婚約者の坂庭真実が姿を消した。居場所を探すため、西澤架は彼女の過去と向き合うことになる。
「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩み」に答えてくれる物語。
人の「傲慢さ」についてリアルに描かれている作品。自分にも当てはまる部分があって、無意識な傲慢さにハッとさせられます。20〜30代女性には、かなり刺さる1冊です。
自分の人生を考えさせられた気がする。
本好きになるきっかけの作品③「店長がバカすぎて」早見和真
武蔵野書店の契約社員・谷原京子、28歳・独身・とにかく本が好き。そんな京子は、山本猛という名前ばかり勇ましい非敏腕店長の元、文芸書の担当として次から次へと起こるトラブルに遭いながらも働いている。
そんな京子は、憧れの先輩書店員の小柳真里の存在が心の支えだった。そんなある日、真里に店を辞めることになったと伝えられて…
デリカシーのない店長と、そんな店長に振り回される書店員たちの話。店長みたいな人や仕事の人間関係のいざこざって、自分の身に起こると辛いのに物語として客観的にみるとコントみたいで不思議と笑えてしまう。
この作品を読んでから、仕事で嫌なことがあったときこれも第三者から見ればコントと思うようにしています(笑)
人間関係がしんどいときに、クスッと笑えて元気がもらえる。
まとめ
今回は、読書初心者におすすめの本を15冊紹介しました。ページ数が少なかったり読みやすい文章だったりする作品を選んだので、「最近読書してなかったけど、何か読んでみようかな」という人の参考になっていたら嬉しいです。
また、「活字を読むのが苦手で読書が好きになれない」という人は聴く読書もおすすめ。ラジオ感覚で楽しめるので、通勤中や家事をしながらでも楽しめます。
今回紹介した本の中でも、聴く読書ができる作品が多くあるのでぜひ試してみてください。
\聴く読書ができる作品一覧/
題名 | audiobook |
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ルビンの壺が割れた | |
かがみの孤城 | |
汝、星のごとく | |
君の膵臓をたべたい | |
成瀬は天下を取りにいく | |
六人の嘘つきな大学生 | |
コンビニ人間 | |
告白 | |
推し、燃ゆ | |
おいしいごはんが食べられますように | |
トラペジウム | |
むらさきのスカートの女 | |
正欲 | |
傲慢と善良 | |
店長がバカすぎて |
\聴く読書ならaudiobook/