「ワーケーション」という働き方を知っていますか?ワーケーションとは、仕事と休暇を両立させて働くことを意味します。テレワークが浸透したことにより、注目されつつある働き方です。
そこで今回はワーケーションのメリットとデメリット、ソロ活におすすめな理由を紹介します。また実体験をもとに解説するので、ワーケーションに興味がある人は参考にしてみてくださいね。
ワーケーションとは?観光庁による定義
ワーケーションとは、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語。普段の仕事場を離れて、観光地やリゾート地などで仕事をしながら休暇も楽しむ働き方です。
また、観光庁は以下のように定義しています。
テレワーク等を活用し、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごすことです。
参考:観光庁
ワーケーションをおこなうことで、メリハリが付き業務の生産性が上がる、旅行先に長期滞在できるといった魅力があります。
ワーケーションは海外(アメリカ)発祥
ワーケーションは、2000年代のアメリカで発祥しました。2000年代のアメリカは、ノートパソコンやインターネットが発展し始めた時期です。
アメリカでは、有給休暇を取得する権利が法律で保障されていないので、取得率が低いことが問題視されていました。
そこで、「有給休暇の取得率向上」「長期休暇の促進」を図る目的で提唱されたのがワーケーションの始まりです。
コロナでテレワークが浸透したことにより、日本でもワーケーションへの注目が高まりつつあります!
ワーケーションは主に2種類
ワーケーションには「休暇型」と「業務型」の主に2種類があります。それぞれ紹介していきます。
種類①休暇型ワーケーション
休暇型ワーケーションとは、休暇が主な目的であるのが特徴。たとえば、有給休暇を組み合わせつつリゾート地や観光地に長期滞在して合間にテレワークをおこなうといった働き方です。
また、フリーランスの人が旅先で仕事をする場合もこちらに該当します。
今回の記事では、こちらのワーケーションをメインに紹介します!
種類②業務型ワーケーション
業務型ワーケーションとは、業務が主体なのが特徴。個人ではなく、チームや組織全体でおこなわれるのが一般的で、社員旅行や合宿社員研修に近い形といえます。
グループワークなどを取り入れて、従業員同士の親睦や交流を深めることを目的におこなわれます。
ワーケーションに向いている仕事
ワーケーションには、以下のような仕事が向いています。
- webライター
- デザイナー
- プログラマー
- 動画・映像クリエイター
- イラストレーター
- webマーケター
これらの職業は、パソコンを用いて作業をする共通点があります。ネット環境さえあれば仕事ができるので、場所に縛られずに働くことが可能です。
また、場所を変えることで新しい考えが閃く場合もあります。想像力やアイデアが重要な企画職にも、ワーケーションがおすすめです。
【体験談】ワーケーションのデメリット
ここからは、実際に個人でワーケーションをおこなって感じたデメリットを紹介します。
デメリット①仕事環境が整っているとは限らない
ワーケーションのデメリットは、仕事環境が整っていないケースがあることです。ワーケーションの滞在先に旅館やリゾートホテルを選んだ場合、パソコンを使用するのに適切な高さの机と椅子がなかったり、コンセントが作業スペースの近くになかったりするかもしれません。
また、wifiが繋がらなければ仕事にならないケースもあるので、注意が必要です。
私はワーケーション先でwifiを利用できたものの、速度が遅く時間がかかってしまう場面もありました。
ワーケーションをおこなう際は、「部屋に作業用のデスクのあるかどうか」「ホテルにワークスペースがあるか」「wifiが完備しているか」などを事前に調べておくのがおすすめです。
デメリット②仕事とプライベートのメリハリがつきにくい
仕事とプライベートのメリハリが付きにくいことも、ワーケーションのデメリット。ワーケーション先では、いつもと違った環境で集中する必要があります。そのため誘惑も多く、仕事モードに切り替えられずに生産性が落ちてしまうケースもあるかもしれません。
また、オフィスで仕事をする場合は、休憩時間や就業時間があらかじめ決まっているのが一般的。しかし、ワーケーション先では仕事と遊びのスケジュールを自分で立てる必要があります。自分で計画を立てて物事を進めるのが苦手な人は、ワーケーションに向いていないかもしれません。
私がワーケーションをおこなってみたときは、仕事が忙しくて観光や遊びの時間をあまり取れなかったのが残念でした。
デメリット③セキュリティ面での不安
セキュリティ面での不安があることも、ワーケーションのデメリットのひとつ。会社から貸与されているパソコンを使用する場合、ワーケーション先で紛失や破損してしまうと自己責任になりかねません。
また、事前に会社の就業規則やセキュリティ要件の確認をしておくこともポイントです。たとえば、テレワークをする際は自宅での作業はOKでも、自宅以外の場所での作業NG・個室必須などと決められている場合はワーケーションをおこなうのは難しいかもしれません。
【体験談】ワーケーションのメリット
ここからは、体験談をもとにワーケーションのメリットを紹介します。
メリット①気分転換になる
実際にワーケーションをおこなってみて感じたメリットは、気分転換になることです。いつもと違った景色や環境のなかで仕事をすることで、毎日繰り返しておこなっている仕事も新鮮な気持ちで取り組めました。
また、集中してがっつり作業をしたいときはホテルの部屋にこもって仕事をしたり、アイデアを出す系の仕事の場合はカフェや公園で作業したりと、作業内容にあわせて働く場所を変えられるのも魅力です。
いつも家のなかで煮詰まっていた仕事が、外に出てみると柔軟に考えを巡らせられたのがよかったです。
メリット②メリハリが付く
ワーケーションのメリットには、メリハリが付くこともあります。「◯時からご飯を食べに行くから、それまでに仕事を終わらせる」「午前中に仕事を終わらせて、昼から散策に行きたい」など、小さな楽しみをつくれるのもワーケーションの魅力。
仕事を終わらせた後の目的があるので、ダラダラ作業をしてしまうのを軽減できます。「限られた時間のなかで仕事を終わらす」という気持ちが集中力アップに繋がるかもしれません。
ワーケーションはソロ活にもおすすめ!
ワーケーションは、ソロ活にもおすすめ。ワーケーションを複数人でおこなうと、相手にあわせることも必要です。さらに仕事の予定も加わると、計画を立てるのが難しいケースもあります。
ひとりでワーケーションをおこなったほうが、集中しやすく計画を立てやすい場合もあるかもしれません。あえてひとりで行くことで、がっつり仕事に取り組んでみるのもおすすめです。
ひとりワーケーション体験レポはこちら
ソロ活事例|ひとりワーケーション
実際に、大阪のホテルでひとりワーケーションをおこなってみた様子を紹介します。
【1日目】
- 15:00~ ホテルにチェックイン
- 16:00~ 部屋で仕事開始
- 18:00~ ホテル周辺を散策
- 19:00~ 夕食
- 21:00~ 入浴・部屋でまったり
- 23:00~ アイデアを出す系の仕事
- 25:00~ 就寝
【2日目】
- 7:00~ カフェでモーニング&仕事
- 9:00~ ホテルのフリースペースで仕事
- 11:00~ ホテルチェックアウト
- 12:00~ 中華料理店でランチ
- 13:00~ 大型書店で仕事
「集中できる環境をつくる」ということを目的に、ひとりワーケーションをやってみました。今回、注目したポイントはホテルです。
部屋にこもって作業することを想定して「デスクがあること」「内装の可愛らしさ」でホテルを選びました。またホテル内にフリースペースがあり、気分を変えて仕事をしたいときに役立ちました。
ワーケーション先のホテルについてはこちら
ホテルの外に出ると、慣れない街だからこそ新鮮さを感じられたのも、ワーケーションをやってよかった点です。集中力が切れたときに、散策してみるといい気分転換になりました。また、近くの飲食店に入ってみるのも特別感があってよかったです。
まとめ
今回はワーケーションのメリットとデメリット、ソロ活におすすめな理由を紹介しました。ワーケーションは、気分転換ができたりメリハリを付けやすかったりするのが魅力です。
また集中したい場合は、ひとりで挑戦してみるのもおすすめです。ワーケーションに興味がある人は、紹介した内容を参考にしてみてくださいね。